BMW 635CSi

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BMW 635CSi について

初代6シリーズ (E24型) は、CSクーペの後継モデルとして、1976年に登場しました。当初のバリエーションは、630CSと633CSiの2種で、エンジンはスムーズさで定評のある直列6気筒SOHCエンジンが搭載されていました。カルマン社がコーチワークを行った2ドアクーペボディは、その見事なスタイリングから、「世界で最も美しいクーペ」と評されました。

1978年には高性能版の635CSi、1983年にはM635CSi (後にM6と名称変更) が追加されました。M635CSiには、スーパースポーツカー「BMW M1」を起源とする3.5リッター直列6気筒DOHCエンジンが搭載され、最高出力は286ps、最高速度は255km/hに達しました。6シリーズは1989年まで生産され、8シリーズ (E31型) にバトンタッチしました。

先代のCSクーペ (3.0CSL) は、1970年代のETC (ヨーロッパ・ツーリングカー選手権) で圧倒的な強さを誇っていましたが、後継となる635CSiも、1980年代のツーリングカー選手権で大活躍しました。ETCでは、1981年、1983年、1986年にタイトルを獲得し、DTM (ドイツ・ツーリングカー選手権) でも、初シーズンとなる1984年にタイトルを獲得しています。

諸元表 (635CSi　1987年)
全長4,815mm
全幅1,725mm
全高1,365mm
ホイールベース2,630mm
トレッド(前) 1,430mm
(後) 1,460mm
車両重量1,580kg
エンジン水冷直列6気筒SOHC
内径×行程92.0mm×86.0mm
総排気量3,430cc
圧縮比9.0
最高出力211ps/5,700rpm
最大トルク31.1kg-m/4,000rpm
変速機4AT
駆動方式FR
サスペンション(前) マクファーソンストラット
(後) セミトレーリングアーム
タイヤサイズ(前) 225/60VR15
(後) 225/60VR15
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
(後) ベンチレーテッドディスク
価格8,980,000円

プラモデル (ドイツ・レベル 1:24) について

このキットはドイツ・レベル社のキットですが、ボディの裏に「MONOGRAM」とモールドがあったので、元々はアメリカ・モノグラム社のキットだと思います。最初に箱を開けた時は、全てのパーツがグレー1色で、とても味気ないキットに思えたのですが、色を塗って組み立てが進むにつれて、見違えるように格好良くなっていったので、とても作り甲斐がありました。

基本的にキットをそのまま組みましたが、ボディと一体成形されていたワイパーは削り取って、エッチングパーツ (グッドスマイルレーシングのワイパーセットB) に置き換えました。また、パーツ分割の関係で、キドニーグリルとBMWエンブレムの間に実車には無い分割線ができてしまうので、先に接着して合わせ目を消してあります。ウィンドウは、前後を切り離してボディに接着しました。

ボディカラーは、フィニッシャーズのピュアブラックです。クリアーは、フィニッシャーズのオートクリアーを3倍に希釈したものを、40ml吹き付けました。クリアー後、研ぎ出しまで半年以上乾燥させてあります。黒いボディは細かい傷が目立ちやすいのですが、その分磨き甲斐がありました。ナンバープレートは、全体を黒→白と塗装した後、文字部分の白をペーパーで削ってあります。 (48作目　2014年5月15日完成)