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タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ NO.136
フォルクスワーゲン ビートルは、1938年から2003年までの65年間に渡って生産され、世界中で親しまれた自動車です。なお「ビートル」というのは正式車名ではなく、形がカブト虫 (Beetle) に似ていることから付けられた愛称です。また「タイプ1」というのは、形式番号から付けられた通称です。正式車名は「フォルクスワーゲン1200」「同1300」のように、排気量を表すものになっています。
ビートルの前身であるKdFは、自動車設計者フェルディナント・ポルシェの小型大衆車構想を、アドルフ・ヒトラーがバックアップすることによって生まれました。しかし、1938年に生産が始められたものの、第二次世界大戦の勃発で量産は実現せず、コンポーネンツは主に軍用車に転用されました。大戦後の1946年になってから、KdFはフォルクスワーゲン (国民車) と名を変え量産が始められました。
その後、フォルクスワーゲンは、その優れた基本性能と充実したアフターサービスによって、世界中に販路を拡げていき、1972年には、フォード モデルTの生産記録 (約1500万台) を追い抜きました。ドイツでの生産は1978年に終了したものの、メキシコでは2003年まで生産が続けられ、総生産台数は2152万9464台に達しました。これは、四輪乗用車の歴史における単一モデルの最多生産記録です。
全長 | 4,070mm |
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全幅 | 1,540mm |
全高 | 1,500mm |
ホイールベース | 2,400mm |
トレッド | (前) 1,305mm (後) 1,300mm |
車両重量 | 780kg |
エンジン | 空冷水平対抗4気筒OHV |
内径×行程 | 77.0mm×69.0mm |
総排気量 | 1,285cc |
圧縮比 | 7.3 |
最高出力 | 40ps/4,000rpm |
最大トルク | 8.9kg-m/2,000rpm |
変速機 | 4MT |
駆動方式 | RR |
サスペンション | (前) トレーリングアーム +トーションバー (後) スウィングアーム +トーションバー |
タイヤサイズ | (前) 5.60-15 (後) 5.60-15 |
ブレーキ | (前) ドラム (後) ドラム |
このキットは、プラモ作りがある程度上手くなってから作ろうと思って、取ってあったものです。私のプラモ歴も約10年になり、ほんの少しだけ自信も付いてきたので、思い切って作り始めました。しかし、自分のベストを尽くすつもりで作ったのですが、相変わらず失敗は無くならず、技術も経験もまだまだ足りないことを痛感しました (失敗を修正する技術は上達しました)。
キットの出来は良く、名キットと言えると思います。塗装は何か所か苦労しました。テールランプは、マスキングを繰り返しながら6色 (クリアーオレンジ、クリアーレッド、レッド、ボディカラー、シルバー、つや消しブラック) に塗り分け、ハセガワのミラーフィニッシュも使ってあります。フェンダーとボディとの境目の黒い線はマスキングして塗装したのですが、結構面倒でした。
ボディカラーはフィニッシャーズのアイボリーホワイトです。微妙な調色がされた良い色ですが、クリアーを重ねていくうちに、色の成分の一部が染み出てきたようなムラができてしまいました。内装の赤はMr.カラー39番ダークイエローと3番レッドを3:1で混ぜたものです。ナンバープレートはモールドなので、全体を青→白と塗装した後、凸部分の白をペーパーで削って青を出しました。 (47作目 2013年12月21日完成)