日産プリメーラ (P10型) は1990年に発売されました。主に欧州向けに開発されたプリメーラでしたが、日本においても、フロントマルチリンクサスペンションによる優れたハンドリングと合理的なパッケージングにより、「世界最高のFF」、「コーナーリングを語れるセダン」、「和製輸入車」などと評され、予想外のヒット作となりました。

私も1991年から4年間、プリメーラ2.0Tmを愛車にしていました。評価どおりの素晴らしい車だったと思います。

プリメーラは、1994年から始まった全日本ツーリングカー選手権 (JTCC) に参戦しています。レース用にチューンされたエンジンは、2L自然吸気ながら290馬力以上を発揮し、サスペンション等も大幅に強化されていました。「日本最速の男」と呼ばれた星野一義選手のドライブするカルソニック・ニッサン・プリメーラは、1994年には最終戦 (第16戦) のインターTECで優勝した他、3位を3回獲得しました。そして、続く1995年にも最終戦のインターTECで優勝した他、2位を4回、3位を1回獲得しています。