画像クリックで拡大
タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ NO.154
オフロード4WD車の代名詞にもなった「ジープ」の始祖は、第二次大戦中にアメリカ軍の要請により開発された小型4WD車です。この「ジープ」は、連合国軍の軍用車として大量に生産され、各地で大活躍しました。また、戦後は、民間用 (CJ型=Civilian Jeep) としても世界中で活躍しました。
ジープ (CJ型) は、改良を加えられながら40年以上に渡って生産されましたが、1986年にフルモデルチェンジされ、ジープ・ラングラー (YJ型) となりました。軍用車から発展してきたCJ型に対し、ラングラーは中身を一新し、ジープ・チェロキーとメカニズムを共用するようになり、乗り味も乗用車に近づきました。
しかし、「ジープ」の伝統は引き継いでおり、チューブラーフレームによる堅牢なシャシーや、リーフスプリングによる固定タイプのサスペンションなどにより、非常に優れた悪路走破性を誇っていました。また、外観も縦型スリットのフロントグリルや角張ったフェンダーなど、ひと目でジープと分かるものとなっていました。
ちなみに、デビュー時はAMC (American Motors Corporation) によって生産されていたジープ・ラングラーですが、AMCは1987年にクライスラーに買収されたため、「ジープ」はクライスラーの一ブランドとなりました。ラングラー (YJ型) は1995年まで生産され、1996年にTJ型と呼ばれる2代目ラングラーにモデルチェンジされました。
全長 | 3,890mm |
---|---|
全幅 | 1,675mm |
全高 | 1,830mm |
ホイールベース | 2,370mm |
トレッド | (前) 1,475mm (後) 1,475mm |
車両重量 | 1,370kg |
エンジン | 水冷直列6気筒OHV |
内径×行程 | 95.25mm×99.06mm |
総排気量 | 4,235cc |
圧縮比 | 9.2 |
最高出力 | 114ps/3,000rpm (SAEnet) |
最大トルク | 29.0kg-m/2,000rpm (SAEnet) |
変速機 | 5MT |
駆動方式 | パートタイム4WD |
サスペンション | (前) 固定+半楕円リーフ (後) 固定+半楕円リーフ |
タイヤサイズ | (前) 215/75R15 (後) 225/75R15 |
ブレーキ | (前) ベンチレーテッドディスク (後) ドラム |
価格 | 2,770,000円 |
このキットは、近所の模型店で見かけて、物珍しさに何となく買ってみたキットです。箱に記載されている郵便番号が3桁なので、10年以上前のキットが売れ残っていたのかもしれません。作例もあまり見掛けないので、カーモデラーには比較的人気がない車種ということかもしれませんが、作ってみると、いつもと違った雰囲気が新鮮に感じられて面白かったです。
最初は気軽に作るつもりで買ったキットですが、作り始めてみると充実した内容で、完成まで意外に時間がかかりました。灯火類の再現度に物足りなさは感じるものの、全体としては、パーツの精度も実車の再現度も高い、とても良いキットだと思います。デカールはひび割れていたので、バラバラになりそうで怖かったのですが、何とか無事に貼ることができました。
ボディカラーは、フィニッシャーズのライトガンメタルです。今回はコンパウンドは使用していません。ボディカラー → クリアーの後、1,500番のペーパーをかけ、再度クリアーを吹いてそのままにしてあります。背面タイヤは、ブラックで塗装した後、デカールを貼って、上からガイアノーツのフラットクリアーを吹き付けたら、デカールの段差も目立たなくなって良い感じになりました。 (36作目 2010年5月6日完成)