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タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ NO.188
ジュリア (通称105系) はジュリエッタの後継車として、1962年に4ドアセダンのT.I.が、翌1963年に2ドアクーペのスプリントGTが登場しました。スプリントGTのスタイリングは、当時ベルトーネ社のチーフデザイナーだったジョルジェット・ジウジアーロ氏によるもので、カーデザインの傑作と言われています。
スプリントGTAは、1965年に追加された高性能版です。"A"はイタリア語のAlleggerita (軽量化) を意味し、ボディパネルの大幅なアルミ化や装備の簡素化により、ノーマルに比べ200kg以上も軽くなりました。また、1570ccの4気筒DOHCエンジンはツインプラグ化され、115HPまで強化されました。
スプリントGTAは、数々のレースで勝利を納め、1966年から1969年まで4年連続でヨーロッパツーリングカー選手権(ETC)のチャンピオンとなりました。また、排気量を1290ccに縮小した1300GTAジュニアも、1971年から2年連続でETC1300ccクラスのチャンピオンとなっています。
全長 | 4,076mm |
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全幅 | 1,587mm |
全高 | 1,320mm |
ホイールベース | 2,350mm |
トレッド | (前) 1,324mm (後) 1,274mm |
車両重量 | 754kg |
エンジン | 水冷直列4気筒DOHC |
内径×行程 | 78.0mm×82.0mm |
総排気量 | 1,570cc |
圧縮比 | 9.7 |
最高出力 | 115ps/6,000rpm |
最大トルク | 16.2kg-m/3,000rpm |
変速機 | 5MT |
駆動方式 | FR |
サスペンション | (前) ダブルウィッシュボーン (後) トレーリングリンク |
タイヤサイズ | (前) 155HR15 (後) 155HR15 |
ブレーキ | (前) ディスク (後) ディスク |
全体的に精巧に再現された良いキットです。ただ、パーツの精度が少し悪い部分があって、タミヤのキットの中では組みにくい部類に入ると思います。特に気になった所は、Cピラー根元にあった大き目の段差です。パテは使わずに周辺を全体的に削って修正したのですが、少し手間が掛かりました。
フロントグリルの盾やホイールアーチは、厚みを削って薄くしてあります。リアトランク後端の筋彫りが何故か無かったので、BMCタガネ (0.3mm) で彫り足しました。フロントとリアの窓枠は、セミグロスブラックで塗装した後、ハセガワのミラーフィニッシュを細く切ったものを貼りました。
ボディカラーはフィニッシャーズのディープレッドです。フィニッシャーズのWebページに「アルファロメオの赤としては一番ピッタリ」と書いてあったので使ってみました。メッキ部品は、ヘッドライト以外はメッキを剥がして、Mr.カラーSM06クロームシルバーで塗装し直しました。 (42作目 2012年6月11日完成)