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タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ NO.275
ポルシェのスーパースポーツカー、カレラGT (タイプ980) は、2003年のジュネーブ・モーターショーで登場しました。デザインのモチーフは、1970年、71年のル・マン24時間レースを連覇したレーシングカー、ポルシェ917と言われています。
ボディ構造は、キャビンとなるカーボン製のモノコックタブの後方に、パワーユニットを包み込む形状のカーボン製サブフレームを連結し、さらにボディパネルもカーボン製とすることで、車両重量は1,380kgと、極めて軽量になっています。
ミッドシップに搭載されたV型10気筒エンジンは、ポルシェがル・マン24時間レースに参戦するために開発していたエンジンをベースにしたものです。最高出力は612psを発揮し、0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は330km/hに達しました。
カレラGTは、2004年に、ニュルブルクリンク北コースの市販車のコースレコードを、7分33秒のタイムによって更新しています。販売価格は39万2,300ユーロ (約5,000万円) で、2006年までに1,270台が生産されました。
全長 | 4,613mm |
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全幅 | 1,921mm |
全高 | 1,166mm |
ホイールベース | 2,730mm |
トレッド | (前) 1,612mm (後) 1,587mm |
車両重量 | 1,380kg |
エンジン | 水冷V型10気筒DOHC |
内径×行程 | 98.0mm×76.0mm |
総排気量 | 5,733cc |
圧縮比 | 12.0 |
最高出力 | 612ps/8,000rpm |
最大トルク | 60.2kg-m/5,750rpm |
変速機 | 6MT |
駆動方式 | MR |
サスペンション | (前) ダブルウィッシュボーン (後) ダブルウィッシュボーン |
タイヤサイズ | (前) 265/35R19 (後) 335/30R20 |
ブレーキ | (前) ベンチレーテッドディスク (後) ベンチレーテッドディスク |
価格 | 39万2,300ユーロ (約5,000万円) |
今まで作った自動車プラモデルの中で、最高峰のキットだと思います。実車の再現度、部品の精度、組み立てやすさなど、どれも感動するレベルでした。
パーツ数は多めですが、塗り分けの手間が少なくなるように工夫されています。特に内装は、他のキットだと面倒なマスキングを繰り返す必要があることが多いのですが、このキットは、マスキングの手間は少ないのに、驚くほど見栄え良く仕上がります。
ボディは、ドアの一部が別パーツになっていますが、塗装前に接着して合わせ目を消しました。ドアの前後の部分がフェンダーの内側に入り込んでいるため、先に接着してしまうと、入り込んだ部分の塗装や研ぎ出しが難しいかと思ったのですが、実際にやってみたら何とかなりました。
ボディカラーは、フィニッシャーズのファインシルバーで、クリアーはオートクリアーです。研ぎ出しは、ペーパー2000番、タミヤコンパウンド3種、ハセガワコーティングポリマーです。内装のブラウンは、Mr.カラーのC3レッド、C4イエロー、C131赤褐色、C30フラットベースを混ぜました。
エンジンフードは、クリヤーパーツにデカールを貼るようになっていて、良い感じに仕上がります。デカールは古くなっていたので、マイクロスケールのリキッドデカールフィルムで保護しました。しわが出来ないように、水に浸してアイロンで熱した綿棒を使いながら、時間をかけて貼りました。クリアーと研ぎ出しはボディと同様です。 (75作目 2022年4月10日完成)