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タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ NO.173
アバルトは、カルロ・アバルトによって1949年に設立され、1950〜70年代に主としてフィアット車をチューンして世に送り出していたイタリアのメーカーです。サソリのエンブレムを付けたアバルトの車は、欧州のレースで無数の勝利をあげ、その活躍は伝説的なものとなっています。
アバルトが、イタリアの大衆車フィアット500をベースにして作り上げた高性能モデルがフィアット・アバルト695シリーズです。695ベルリーナがデビューしたのは1964年。排気量はオリジナルの499.5ccから689.5ccへと拡大され、ソレックスのキャブレターやアバルトのマフラーなどにより最高出力30HPを発揮しました。
1965年にはGr.2のホモロゲーション用モデルである695SS、翌年には更に実戦向けに仕立てられた695SSアセット・コルサが追加されました。最高出力はノーマルのフィアット500の倍以上となる38HPに達し、ツーリングカーレースの700cc以下のクラスでは最強でした。
全長 | 2,970mm |
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全幅 | 1,320mm |
全高 | 1,325mm |
ホイールベース | 1,840mm |
トレッド | (前) 1,161mm (後) 1,175mm |
車両重量 | 500kg |
エンジン | 空冷直列2気筒OHV |
内径×行程 | 76.0mm×76.0mm |
総排気量 | 689.5cc |
圧縮比 | 10.5 |
最高出力 | 38ps/5,350rpm |
変速機 | 4MT |
駆動方式 | RR |
サスペンション | (前) ウィッシュボーン +横置リーフ (後) スウィングアクスル +コイル |
タイヤサイズ | (前) 135-12 (後) 135-12 |
ブレーキ | (前) ドラム (後) ドラム |
このキットは、フィアット500Fのボディに追加パーツのオーバーフェンダーを張り付けるようになっているので、継ぎ目は溶きパテで埋めて、滑らかにつながるように整形しました。ボディカラーは、タミヤ缶スプレーTS-7レーシングホワイトを別容器に吹き出し、エアブラシを使って塗装しました。
エンジンは、手芸用ワイヤー、虫ピン、メタルック等で適当にディテールアップ。ウインドウォッシャーノズル、リアウインドウ下のリベットは虫ピンです。ワイパーはデザインナイフでカリカリと削って形を整え、ナンバープレートは厚みを削って薄くしました。
この作品は、私がプラモ作りを始めてからほぼ3年、ちょうど20作目にあたります。撮影のために10作目のフィアット500Fと並べてみたのですが、我ながら上達したものだと思いました。また、本作品は「名古屋オートモデラーの集い2005」に出展。展示会デビューという節目の作品となりました。 (20作目 2005年11月22日完成)