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ハセガワ 1:24 20246
フェラーリ 250 テスタロッサ(250TR)は、フェラーリが1957年から1961年にかけて製造したレーシングスポーツカーです。ル・マン24時間レースや世界スポーツカー選手権において、排気量を3000ccに制限する規則変更に対応するために開発されました。
新開発のV型12気筒エンジンは300PSを発生し、リッターあたり100PSを誇ります。カムカバーが赤く塗られていたことから「テスタロッサ(赤い頭)」と呼ばれるようになりました。このエンジンは、後の250GTOや250Pなどにも搭載され、1960年代半ばまで多くのレースで成功を収めました。
250TRのボディはスカリエッティによってデザインされ、「ポンツーンフェンダー」と呼ばれる特徴的な形状をしています。250TRは計33台が製造されましたが、継続的に改良が行われたため、車両ごとにさまざまな違いがあります。ポンツーンフェンダーを持つ車両は、初期のモデルにあたります。
250TRは、1958年、1960年、1961年のル・マン24時間レースでの優勝をはじめ、数々のレースで素晴らしい成績を残しました。これにより、フェラーリは1958年、1960年、1961年の世界スポーツカー選手権でコンストラクターズタイトルを獲得しました。250TRはその生産台数の少なさやレースでの成功により、ヴィンテージフェラーリの中でも特に高い価値を持つモデルとされています。
シャーシ番号「0714TR」は1957年に製造され、イタリアのレーシングドライバー、ピエロ・ドロゴ氏に納車された車両です。1958年のブエノスアイレス1000kmレースでは4位に入賞しました。その後、アメリカに渡り、オーナーが変わりながらも1963年までレースで活躍しました。2009年のRMサザビーズ・オークションでは、自動車として過去最高額となる902万ユーロ(約11億7千万円)で落札されました。
| 全長 | 3,959mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,523mm |
| 全高 | 964mm |
| ホイールベース | 2,350mm |
| トレッド | (前) 1,308mm (後) 1,300mm |
| 車両重量 | 800kg |
| エンジン | 水冷V型12気筒SOHC |
| 内径×行程 | 73.0mm×58.8mm |
| 総排気量 | 2,953cc |
| 圧縮比 | 9.8 |
| 最高出力 | 300ps/7,200rpm |
| 変速機 | 4MT |
| 駆動方式 | FR |
| サスペンション | (前) ダブルウィッシュボーン (後) リジッドアクスル |
| タイヤサイズ | (前) 5.50-16 (後) 6.00-16 |
| ブレーキ | (前) ドラム (後) ドラム |
シャーシ番号「0714TR」の車両を再現したキットです。この車両は、出場したレースによってカラーが異なります。キットでは、箱絵に描かれている黒いボディに赤いノーズの配色を含め、5種類のパターンから選んで再現可能です。今回は、1958年のブエノスアイレス1000kmレースに出場した際の、白いボディに3色のストライプが入ったパターンを選びました。
ボディカラーには、フィニッシャーズのアイボリーホワイトを使用しました。ワイヤーホイールはメッキを剥がした後、Mr.カラーSM03のスーパーアイアンで塗装しています。ホイールスピンナーはメッキを活かしています。デカールの数は多くありませんが、ボンネットバルジ部分は曲面が強く、貼り付けに手間がかかりました。
キットの内容は非常に充実しており、ポンツーンフェンダーの美しいデザインやV型12気筒エンジンの再現度は見応えがあります。部品の精度は高いものの、組み立てには難しい部分もありました。特に、ボディにシャーシをはめ込む作業に苦労しました。サイドボディをボディ本体に接着する箇所は、プラ板で補強しています。(81作目 2024年12月1日完成)