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フジミ 1/24 リアルスポーツカーシリーズ RS-85
ポルシェ911は、1964年に初代モデル(901型)が登場して以来、高性能スポーツカーの代名詞として高い評価を得ています。930型、964型、993型、996型とモデルチェンジを経ながらも、一貫して水平対向6気筒エンジンをリアに搭載し、その特徴的なデザインとともに伝統を守り続けています。
997型は、ポルシェ911の6代目モデルであり、2004年から2011年まで製造されました。シャシー、エンジンなど基本的な部分は先代モデルである996型をベースにしつつも、外観が大きく変更されました。996型で不評だった涙滴型ヘッドライトは廃止され、丸型ヘッドライトが復活しました。
ポルシェ911 GT3Rは、市販仕様のGT3をベースにして開発されたFIA GT3規定のレーシングカーです。車体の軽量化、エアロダイナミクスの最適化、レーシングスペックのエンジン、サスペンション、ブレーキの強化などが施され、国際的な耐久レースやスプリントレースのGT3クラスで活躍しました。
※諸元表は市販車(GT3RS)のものです。
全長 | 4,460mm |
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全幅 | 1,850mm |
全高 | 1,280mm |
ホイールベース | 2,360mm |
トレッド | (前) 1,500mm (後) 1,560mm |
車両重量 | 1,400kg |
エンジン | 水平対向6気筒24バルブ |
内径×行程 | 100.0mm×76.4mm |
総排気量 | 3,600cc |
圧縮比 | 12.0 |
最高出力 | 415ps/7,600rpm |
最大トルク | 41.3kg-m/5,500rpm |
変速機 | 6MT |
駆動方式 | RR |
サスペンション | (前) マクファーソンストラット (後) マルチリンク |
タイヤサイズ | (前) 235/35ZR19 (後) 305/30ZR19 |
ブレーキ | (前) ベンチレーテッドディスク (後) ベンチレーテッドディスク |
価格 | 19,180,000円 (消費税込) |
ポルシェ911(997型)の市販車のキットを欲しくて購入しましたが、箱を開けてみたらレーシングカーのキットでした。箱絵を見て市販車だと思い込んでしまったのですが、そもそもGT3RというのはGT3レーシングカーの名称だということを知らなかったことが原因です。
キットの内容については、組み立てやすくてスタイルも良く、全体的に満足できるキットだと思います。ただし、説明書には何箇所か誤りがあり、足回りの前後や左右のパーツ番号の表記が逆だったりするので、組み立てる際には確認や調整が必要です。
今回は慣れない改造に挑戦しました。GT3RS(市販車)の写真を見ながら、市販車らしく見えるように何箇所か加工しました。改造の内容は後記しますが、技術不足で再現できなかった部分が多く、ミスも重なって完成度に今一歩物足りなさがありますが、これが自分の精一杯です。
ボディカラーは、ガイアノーツのGP-02プレミアムレッドで、下地にはガイアノーツGS-02サーフェイサーエヴォホワイトを使用しました。非常に美しい赤に仕上がったと思います。ホイールには、Mr.カラーGX201メタルブラックを塗り、クリアーコートしてあります。(78作目 2023年9月24日完成)
※以下、改造の主な内容です。
レース仕様の給油口と牽引フックはパテで埋め、市販車のリッドを筋彫りで再現しました。フロントウインカーは、ガイアノーツのUVジェルクリアSで作成し、サイドマーカーは筋彫りで再現してあります。
各ホイールハウスの後方にあったエアアウトレットはパテで埋め、他の穴は開口し、内側に網を貼りました。ただし、フロントバンパーの左右の部分は、裏にシャシーの固定部分があるため、穴を開けずに半艶黒で塗装しました。
前後ディフューザーパーツは取り付けず、リアバンパーの下部は削って市販車の形状に近づけました。リアスポイラーは、幅を狭く高さを低くして、翼端板の形も修正しました。タミヤのカーボンスライドマーク(平織り、極細)を貼りましたが、ほとんど黒一色に見えます。
内装は、レース仕様のモールドを削り、プラ板を貼って平らにし、DAISOの「貼れる布」を貼りました。ロールバーは前半部分をカットし、シートやハンドルなどの内装部品は、タミヤのカレラGTのものを部品請求して取り付けました。